オンラインで患者と家族をつなぐ新型コロナウイルス対策の新挑戦

2020.5.18

新型コロナウイルス対策の一環で飯田病院が新たに始めた「LINE公式アカウント」。
どういった試みなのか、発案者である相談室の大島さんにインタビューしました。

-今回、新型コロナウイルス感染拡大により面会謝絶になってしまったことへの対策として、
飯田病院では患者さんとご家族向けに新たな取り組みを開始したとお聞きしました。是非詳しくお聞かせください。

大島(相談室)
はい、「LINE公式アカウント」を通じてご家族向けに患者さんの病院内での過ごし方や近況報告などを発信する取り組みを開始しました。

-どんな仕組みなんでしょうか?

大島(相談室)
まず、病院として「LINE公式アカウント」を開設しました。
そのアカウントにご登録をいただいたご家族の代表者様に、毎週患者さんの写真を添えた近況を発信しています。

-素敵な取り組みですね。始めようと思ったのはどのようなきっかけがあったんですか?

大島(相談室)
患者さんご家族から面会ができないのは不安だというご相談をいただいたことがきっかけでした。
当院では2月28日より新型コロナウイルス感染拡大の状況を鑑みて、
予防のため入院病棟への患者ご家族の面会を全て中止とさせていただいております。
面会再開のめどが立たない中、ご家族が少しでも状況を知りたいというのは当然のことだと思います。
ご家族の不安を少しでも解消できる術はないかと考えて実施することになりました。
私たち「相談室」は患者さんとご家族の心と心を結ぶ役割を目指しているので、こうした取り組みを通じて少しでもお役に立てれば嬉しいです。

-「心と心を結ぶ役割を目指している」と。
 患者さんとご家族のご要望をお聞きし、サポートしていく「相談室」という専用の組織がおありなのですね。

大島(相談室)
はい。
この相談室は患者さんとご家族を繋ぐために必要なことをいろいろとやっています。
今回の取り組みも患者さんとご家族に対して我々が今できることは何かと考えてはじめました。

残念ながら、新型コロナウイルスの影響は長期化することが予想されており、
日常生活にもたくさんの変化が生じてくると思っています。

収束後も世の中の働き方、考え方、人との接し方も変化していくと思われます。
そうした様々な変化に病院としても対応していくことが求められていると考えており、今回限りの一時的な対応ではなく、
将来も見据えていつでも気軽に家族と「会える」状況を作ることが飯田病院としての役割であると痛烈に感じました。

<まとめ>
・「相談室」は患者さんとご家族の心と心を結ぶ役割を目指している。
・きっかけは「患者さんご家族からの声」でスタート。
・毎週患者さんの写真を添えた近況を家族の代表者様に発信している。
・将来も見据えて患者さんとご家族のためにできることを一番に考えていきたい。

-なるほど、ありがとうございます。
今回の取り組みで一番意識されたことはなんだったんですか?

大島(相談室)
番は実施までのスピードです。
ご家族のご不安が日に日に増していく様子は職員として肌で感じておりましたので、
一刻も早く患者さんとご家族に状況をお伝えし合える状態をなるべく早く提供することを目指しました。
そのためシステムを一から作るのではなく、使い勝手も良くすぐに導入できるLINEを採用しました。
相談室から総務課に相談し、ITに強い総務課山本と放射線科秋山もメンバーを加え、
セキュリティ面や運用面も考慮した仕組み作りを構築しました。

-相談室だけではなく、様々な部門の方も巻き込まれて行ったのですね?

大島(相談室)
はい。
当院では、部門の垣根を超えて密にコミュニケーションを取り合い連携しているところも強みだと感じているので、
今回はそうした強みが生かされました。

-今回の取り組みを今後どのように生かしていくご予定ですか?

大島(相談室)
はい、やはりスピード重視で開始したこともあり、運用を開始して改善点を感じたことがたくさんあります。
まずはLINEというプラットフォームの機能を生かしてできることを最大限行いつつ、
状況によっては他の外部サービスなどもうまく取り入れて患者さん、ご家族が最も喜んでいただけるサービスにどんどんグレードアップしていきたいと思っています!

<まとめ>
・とにかくスピード重視。
・使い勝手を求めつつ、セキュリティ面にもこだわった。
・患者さん、ご家族にとって最適なサービスを目指す。